零弐壱蜂

Chrome DevTools(MCP)でChromeが起動しない時の対処方法

背景

Chrome DevTools(MCP)からChromeが起動しない場合がある。

実行環境

  • macOS Sequoia
  • Claude Code
  • Chrome DevTools MCP

導入方法

Claude CodeでChrome DevTools(MCP)を導入する方法は以下である。

claude mcp add chrome-devtools npx chrome-devtools-mcp@latest

MCPを導入してプロンプトで「DevTools MCPを使って」と指示すると、Chrome起動に必要な権限が不足して失敗する場合がある。

原因

MCPからの自動起動が失敗する原因は以下が考えられる。

  1. Claude CodeのMCPクライアントがサンドボックス環境で動作するため、外部プロセス(Chrome)の起動が制限される
  2. MCPが直接Chromeプロセスを起動する権限を持たない
  3. セキュリティ上の理由でMCPからの直接的なアプリケーション起動が制限される

対処方法

手動でデバッグモード付きのChromeを起動し、MCPが既存のChromeインスタンスに接続する。

手順

  1. ターミナルで以下のコマンドを実行してデバッグモードでChromeを起動する:
/Applications/Google\ Chrome.app/Contents/MacOS/Google\ Chrome \
  --remote-debugging-port=9222 \
  --user-data-dir=/tmp/chrome-debug

# `--remote-debugging-port=9222`: DevTools Protocolによる外部接続を許可
# `--user-data-dir=/tmp/chrome-debug`: 通常のChromeとは別のプロファイルを使用
  1. 次にClaude Codeで「DevTools MCPを使って」と指示すると、既存のデバッグモードChromeに接続できる

注意点

  • デバッグモードのChromeは通常のChromeとは別プロセスで起動する
  • デバッグモードでは一部のセキュリティ機能が無効化されるため、一般的なブラウジングには使用しない方が良い
  • 作業終了後、デバッグモードのChromeを手動で終了する

参考文献