[HTML] meta http-equiv="X-UA-Compatible"の記述は不要
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TL;DR
<head>
内に下記のようなmeta
要素が定義されているサイトがまだある。
<meta http-equiv="X-UA-Compatible" content="IE=edge" />
これは Internet Explorer(IE)用の定義であるため、IE のサポートをしていない場合は現在指定する必要がない1。
meta http-equiv="X-UA-Compatible" とは
IE8 以降には、ページを IE で正しく表示するための「互換モード」と呼ばれる機能がある。
互換モードを使用するには、<head>
内に meta
要素を追加する必要がある。このmeta
要素は、http-equiv="X-UA-Compatible"
という属性値を持ち、content
属性には使用する互換モードを指定する。
このmetaタグを利用することで、特定のIEのバージョンのレンダリングモードを強制できる(具体的には、古いIEバージョンのレンダリングモードを強制して、古いページが正しく表示されるようにするためのもの)。
<!-- IE8の互換モード -->
<meta http-equiv="X-UA-Compatible" content="IE=8" />
<!-- 最新のIE -->
<meta http-equiv="X-UA-Compatible" content="IE=edge" />
chrome=1
chrome=1
の指定は、かつて IE で Google Chrome のレンダリングエンジンを利用するためのプラグイン、「Google Chrome Frame」用の記述である。
<meta http-equiv="X-UA-Compatible" content="IE=edge,chrome=1" />
Google Chrome Frame はすでに廃止されている2ため、こちらも指定は不要。
今後はどうするのか
IE のサポートが終了し、今後は無効化され使うこともできなくなるため、互換性の確保などの懸念もなくなっている。そのため、この meta 要素の定義は必要ない。
参考
注釈
すでにサポート終了しているが、2023 年 2 月に完全無効化される予定(Internet Explorer よ永遠に(眠れ) ~ 2023 年 2 月の完全無効化を前に「Microsoft Edge」とともに振り返る) ↩