[Wacom] ペンタブが認識しない時の対処方法
背景
Wacomペンタブレットが突然認識されなくなることがある。
症状としては、カーソルが動かない、または筆圧が感知されないといったケースが見られる。
OSを再起動すれば解決することもあるが、作業中に再起動するのは手間がかかるため、再起動せずに問題を解決する方法を以下にまとめる。
症状
- 「タブレットドライバは動作していません」と表示される。
- カーソルは動くが筆圧が感知されない。
また、以下のケースについても併せて確認することを推奨する。
環境
確認済みの環境は以下の通り。
- Windows Vista
- Windows 7
- Windows 8.1
Windows間での差異は特にないと考えられる。
対象機種は標準的なペンタブレット。
解決方法
認識されない原因として、Wacomのサービスが正常に動作していないことが考えられる。
そのため、サービスを再起動することで解決を図る。以下に具体的な手順を示す。
以下の「サービスを再起動させる」方法を簡単に行うソフトをリリースした。以降の作業がよく分からない場合は、ワンクリックで操作が済むので、こちらの利用を推奨する。
事前準備
ペイントソフトを閉じる
ペンタブを再認識させるためにはペイントソフトを再起動する必要がある。事前に全てのペイントソフトを終了しておく。
ペンタブを取り外す
USBポートに接続しているペンタブを一時的に取り外す。取り外さずに成功する場合もあるが、不確定要素を減らすために外すことを推奨する。
プロセスを終了させる
タスクマネージャーを開き、以下のプロセスを終了する。
Wacom_Tablet.exe
Wacom_TabletUser.exe
Wacom_Host.exe
上記プロセスが存在しない場合もあるが、「Wacom」という名前が含まれるプロセスは全て終了させる。管理者権限でタスクマネージャーを開くことで終了できる場合もある。
サービスを再起動する方法
GUIを使った再起動
- コントロールパネル → 管理ツール → サービスを開く。
TabletServiceWacom
またはWacom Professional Service
を探し、選択。- 「サービスの再起動」を実行。
コマンドプロンプトを使った再起動
管理者権限でコマンドプロンプトを起動し、以下のコマンドを順に入力する。
net stop "Wacom Professional Service"
net start "Wacom Professional Service"
実行結果は以下のように表示される。
C:\windows\system32>net stop "Wacom Professional Service"
Wacom Professional Service サービスは正常に停止されました。
C:\windows\system32>net start "Wacom Professional Service"
Wacom Professional Service サービスを開始します.
Wacom Professional Service サービスは正常に開始されました。
C:\windows\system32>
ドライバー関連の問題
古いペンタブレットから新しいものに切り替えた際、古いドライバーが残っていると認識エラーを引き起こすことがある。この場合、古いドライバーをアンインストールし、最新のドライバーを再インストールすることを推奨する。