コナン史上最大の謎、「来葉峠」の真実がついにこの巻で明かされる
「来葉峠の真実」だが、赤井秀一の偽装死について振り返ってみる。
なぜ偽装する必要があったのか
組織にキールを奪還させたが、あっさりと奪還できたことに組織は疑問を感じる。キールの裏切りを払拭できない組織は、キールに赤井暗殺を命じるだろうと予測してのこと。
コナン史上最大の謎、「来葉峠」の真実がついにこの巻で明かされる
「来葉峠の真実」だが、赤井秀一の偽装死について振り返ってみる。
組織にキールを奪還させたが、あっさりと奪還できたことに組織は疑問を感じる。キールの裏切りを払拭できない組織は、キールに赤井暗殺を命じるだろうと予測してのこと。
赤井の偽装に使われた「楠田陸道」とは、キールの潜伏先の調査の為に派遣された組織の一員(ただし、コードネームも与えられていない組織の末端)。
杯戸病院に頚椎捻挫と偽って入院していることや組織の一員であることを見抜かれ逃亡。
赤井秀一に追われていることを知ると拳銃で頭部を撃ち自殺した。(なぜ…)
赤井と見られる死体から辛うじて焼け残った右手。この指紋が決め手となり、赤井秀一は死亡したとされた。
そもそも死体は楠田陸道であり、焼け残った右手も彼のものである。つまり、楠田陸道の指紋である。
「死体=赤井」と認識させる為には、「照合する指紋=死体の指紋」を一致させなければならない。
それでは、楠田陸道の指紋をどうやって入手したのか。
3 人の男に携帯を拾わせようとしていた
潜入した組織の一員を見つける為にコナンが行った確認で、携帯に指紋を付着させた。
指にコーティングをして指紋が付着しないようにしていたが、それが原因で缶コーヒーを落としたり、ジェームズに気付かれたりしてしまう。
来葉峠の事件後、ジョディは警察へ「赤井か否か」の確認へ赴く。
焼死体の男性らしき人物に携帯を拾い上げてもらったというジョディの証言を元に携帯へ付着した指紋を照合。(楠田が触れた携帯であり、焼死体は楠田であるため)焼死体の指紋と携帯の指紋が一致する。
この時点で読者やジョディ視点では、「焼死体=赤井」という風に映る。
利き手に着目する。
左利きの赤井秀一がコナンの携帯を取り上げる際、どういうわけか右手で触れている。これは楠田の利き手が右手であるためと思われる。
安室「その男はレフティ… 左利きなのに… なぜか携帯に付着していたのは右手の指紋だった… 変だとは思いませんか?」
沖矢「(中略)利き手が何かでふさがっていたからなんじゃ…」
(中略)
安室「その携帯はね… その男が手に取る前に別の男が拾っていて その拾った男が右利きだったからですよ…」
楠田の死体は頭部が撃たれている。
状況と死体の状態が違えば、入れ替わりがバレてしまう恐れが高い。
沖矢「じゃあそのグルの女に頭を向けて空砲を撃ってくれと頼んでいたんですね?」
安室「いや… 頭を撃てと命じたのは監視役の男… 」
安室「予想していたんですよ… 監視役の男が拳銃でとどめを刺す際に必ずそうすると… 」
実際に赤井の頭を撃ったのはキールだが、指示を出したのはジンである。コナンは「ジンはとどめを刺す際は必ず頭を撃つ」と予想していたのである。
安室も「ピスコのときもそうだったようだ」と思っていることから、コナンもそう思ったのかもしれない。
安室が推理した通り「赤井は楠田の死体と入れ替わり、沖矢昴として生活している」のだが、工藤優作の変装によって「赤井は生きているが、沖矢昴とは別人」ということで落ち着いたようである。
入れ替わり後、赤井は沖矢昴として身を隠しながら生活することになる。
入れ替わりの協力者を含め、その時点で正体を知っている人物は以下の通り。
ちなみに緋色シリーズ中に彼の正体を知ったのは以下。