[名探偵コナン] コナンが麻薬の味を知っているのは、ハワイで親父に教わった説

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事件概要

「(ペロ) !? こ、これは… 麻薬!!!」

「ピアノソナタ『月光』殺人事件」にて、訪れた月影島の公民館に置かれているピアノ付近の床に付着していた粉末を調べるため、その粉末を舐める描写がある。

ピアノソナタ『月光』殺人事件 とは

【公式】名探偵コナン「ピアノソナタ「月光」殺人事件」

意味深な手紙と依頼料が届き、小五郎達は月影島に向かった。しかし依頼人のはずの麻生圭二は、12 年前に死んだピアニストだった。手がかりを求めて訪れた公民館では、麻生の友人だった元村長の法事が始まろうとしていた。村民の話によると、二人が死んだ時に「月光」の曲が聞こえたと言う。やがて月光の調べと共に起こる連続殺人! 犠牲者は全員、麻生の知人だった。現場には楽譜が残され、殺人の予告や遺書が暗号に込められていた。犯人は「月光」に何をなぞらえているのか!? コナンは、麻生が残したという楽譜から、事件の真相にせまる。

  • 第 7 巻-File2「月影島への招待状」
  • 第 7 巻-File3「ピアノの呪い」
  • 第 7 巻-File4「残された楽譜」
  • 第 7 巻-File5「業火の秘密」
  • 第 7 巻-File6「血染めのボタン」
  • 第 7 巻-File7「名前の秘密!!」

事件解決後に犯人が自殺してしまう唯一の事件であり、コナン自身に強く影響を与えた事件である。
後々の事件でも本作の犯人の浅井成実を思い浮かべながら「犯人を推理で追い詰めて、みすみす自殺させちまう探偵は殺人者と変わらねーよ」と服部に対して語るシーンがある。

麻薬とは

「こ、これは… 麻薬!!!」とあるので、コナンはその粉末が麻薬だと断定できている

そもそも麻薬とは何なのだろうか。Wikipedia で「麻薬」を調べてみると次のように書いてある。

麻薬とは、通常はモルヒネやヘロインのようなケシから生成される麻薬性鎮痛薬のオピエートやオピオイドを指すが(定義 1)、法律上の用語として、不正確に法律で規制された薬物を指して用いられることもある用語である。
 (中略)
国際的には向精神薬である LSD のような幻覚剤の多くは「日本の法律上の麻薬」であり、一方で大麻は大麻取締法、覚醒剤は覚せい剤取締法が別個に規制する。従って、致死性、依存性の有無、身体的な離脱症状を生じる身体的依存の有無、離脱症状が致命的となるか否かの異なった薬物が、その含有する意味合いにより異なって含まれてくる、そうした薬物の総称である。

状況によって指し示す薬物の種類は変わるが、要は特定の薬物を指す用語のようだ。

なぜコナンは麻薬を判定できるのか

粉末を口にして、それが何なのか判定できるようになるためには経験が必要である。

例えば、我々が塩や小麦粉でも粉末を口にした際、それらが塩や小麦粉なのかが分かるのは経験上それを口にしたことがあるからだ。当然、それを口にしたことがなければ、それが何の味なのか測ることは不可能だ。つまり、コナンが正体不明の粉末を口にして、それが「麻薬」だと判定できるのは、麻薬をこれまでに摂取したことがあるからといえる。

麻薬を摂取できる機会

麻薬をこれまでに摂取していたと仮定して話を進めると、コナンがこれまでにどういう状況で接する機会があったのかという問題にいきつく。

警察関係者からの横流し説

日本において、合法的に麻薬と接する機会は限られている。コナン(新一)の場合、警察との関わり合いが多いため、警察関係という仮説も立てられる。

ただ、探偵として警察関係者と深く接しているとはいえ、麻薬の横流しを警察から受けているのは考えづらい。

米花町という立地説

犯罪都市として、名を馳せている米花町(そして近辺の街)。

「米花町では麻薬が手に入りやすい」という事情はあるかもしれないが、コナンが非合法的に麻薬を手に入れることは考えにくい。また「米花町では麻薬が合法」という可能性もあるが、過去の事件で「麻薬が合法」という描写はないため、コナンの世界観的にないだろう。

ハワイで親父に教わった説

ハワイで親父に教わったんだ

江戸川コナンが超人的なアクションをこなした際に使用されるセリフである(初出典は、劇場版第 4 作「瞳の中の暗殺者」でのゴムボートの操縦シーンである)。ちなみに劇場版第 2 作「14 番目の標的」にて、拳銃を使用して蘭を助けた後、コナンが父・工藤優作とのハワイでの回想シーンがある。

超人的アクションの例:

  • 拳銃の射撃
  • ゴムボートの操縦
  • 車の運転
  • セスナの操縦
  • クルーザー、水上バイクの操縦

合法的に麻薬の味を知るには、やはり海外しかない。ただ、当然ながらハワイ(アメリカ合衆国)でも麻薬は非合法だ。持ち運び、販売、使用は違法になる1

ただし、大麻(マリファナ)については、ハワイで医療目的での使用は許可されているので、医療目的で摂取できる機会があったのかもしれない。

おわり

そもそも「親父に教わった事柄」を振り返るとハワイでも未成年に教えるのは法律上難しいものもある。優作のことなので抜け道があって実現しているのかもしれない。


注釈

  1. http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbconsideration_226.html