概要
ある場面で、黒田管理官が安室透を「バーボン」と呼ぶシーンがある。
RUMの正体が明らかになった今考えると、黒田管理官がコードネームである「バーボン」呼びをするのは違和感がある。
ある場面で、黒田管理官が安室透を「バーボン」と呼ぶシーンがある。
RUMの正体が明らかになった今考えると、黒田管理官がコードネームである「バーボン」呼びをするのは違和感がある。
第96巻File-3「『ミケ』じゃなくて」の最後に以下のようなシーンがある。
黒田「それより 例の件は… どうなってる?」
安室「まだ何も…」
黒田「報告を怠るなよ… バーボン…」
仮に黒田管理官が公安関係者だったとして、安室のことを「降谷」もしくは「安室」と呼ぶのではなく、あえてコードネームである「バーボン」と呼ぶのは少々違和感がある。自然に考えると黒田が組織の関係者、この時点だとRUM候補である可能性を高める描写となった。
100巻の黒ずくめの謀略[狩り/上陸/正体]の最後に脇田兼則がRUMであると明らかされた。つまり、黒田管理官はRUMではないことが確定したのである。そうなると、黒田管理官が安室を「バーボン」と呼んだ理由がよく分からなくなってしまった。
第102巻File-10「扉の先の真実」の最後に以下のようなシーンがある。
黒田「点検する その癖… まだ抜けてないのか?
黒田「榊原…」
(中略)
伊織「すみませんが 榊原は止めてください…」
伊織「昔の潜入先での偽名で呼ばれると 当時の事を思い出して 気が滅入ります」
黒田「スマン… これはこれで 癖か…」
黒田管理官は潜入先での偽名で呼ぶ癖があるようだ。
しかしながら、潜入捜査中ならそう呼ぶ理由も分かるが、捜査も終わっている上に公安も辞めている伊織に対してそう呼ぶのは酷な話である。
伊織との会話を経て黒田管理官は潜入先での偽名で捜査官を呼んでしまうことが分かった。つまり、第96巻File-3でも安室を「バーボン」と呼んだのはそういう癖からだろう。
作品としてはミスリードを誘うために、あえてコードネームである「バーボン」と呼んだのではないかと考えられるが、後日談で黒田管理官の癖であることが分かり、意味もなく「バーボン」呼びをしたわけではないとなった。